チョコレート屋をしています
現在、秋口から春先まで『Bean To Bar Chocolate』とよばれるジャンルのチョコレートを作っています。カカオ豆を仕入れ、選別、焙煎から板チョコになるまで、すべての工程を一貫して行っています。それぞれの産地から仕入れたカカオ豆。同じ72%のチョコレートであっても、カカオ豆の産地、品種が違うともちろんのこと「風味」が異なります。これはびっくりするぐらい。
私たちは、カカオ豆の味をダイレクトに感じてもらえるように添加物は一切使用せずに、カカオ豆ときび砂糖のみでチョコレートを作っています。
ぜひ、お近くでシングルオリジンのチョコレートを見かけた際はお試しください。
チョコレートをつくるきっかけ
私たちは、二人で農業をメインに活動をしています。メインは4月下旬から収穫できる「スナップエンドウ」ここからスタートし、「きゅうり」を最大のメインに今シーズンは「いんげん」にもチャレンジします。
しかし、この作物が育つのは秋口頃まで。秋口から冬の間は農閑期になります。この時期になにか面白いことをしたいなと思っていた時、一通のLINEが届きました。
インドネシア【バリ島】に住む友人から。「私はカカオ豆とココナッツシュガーでチョコレートを自分で作って食べてるよ」と。「?????」とともに衝撃が走りました。「チョコレートが作れる???」私はチョコレートを作るといえば、板チョコを溶かして、再度固めなおす。これがチョコレート作りだと思っていました。まさか、その板チョコを作ることができるなんて・・・。冷静に考えるとチョコレートは農作物ではなく、加工品であって、誰かがカカオ豆からチョコレートを作っている。当然のことなのですが、全く思いつきもせず、このLINEをもらったときは、目が覚めました。
そこから、検索と模索の日々が始まります。
こだわりのカカオ豆
私たちの使っているカカオ豆は【バリ島】そう、上記の関係で絶対にバリ島のカカオ豆を使いたいと思っていたいのです。しかし、【バリ島】というカカオ豆で販売されているものを見つけられず、まずはインドネシア、そして日本で80%使用されているガーナ産のカカオ豆。
しかし!言葉にすれば実現するんです!!!
チョコレートを作り始めていたある日、先輩から連絡をもらい「バリ島のカカオ豆を行商しにきた人がいるよ」と。これまた衝撃でした。こんなことってあるんだと。早速、連絡を取らせてもらい、サンプルを見ることもなく仕入れスタートです。
もう一つは、【エクアドル】ここも縁のある国(詳しくは追々)。現地で農業指導をされている方にInstagramで連絡を取らせてもらいました。今の時代だからこそ実現する仕入れ。また、現在、カカオ豆の起源といわれているのがエクアドルです。ここで生まれたカカオ豆を使わせてもらっています。
スマトラ島のカカオ豆
この3月でチョコレート製造をはじめて丸4年が経ちました。いつかチョコレートにしたいと思っていたカカオ豆がインドネシアの【スマトラ島】
コロナ前に亡くなった祖母。その祖母がスマトラ島のパレンバンという街で生まれたという話を聞いていたのです。バリ島にカカオ豆があるならスマトラ島にもあるのでは!?と思い、探し始めていました。
ついに出会えました。この4年、たくさんのマルシェでの販売やお店に置かせてもらったりしながら、たくさんのお客様に商品をお届けしてきました。その中で出会ったお店。その店主の方から紹介してもらったあるInstagram。早速、連絡を取らせていただきました。
そして、ついにカカオ豆が届きました。これからが楽しみ。
これから向かう方向
チョコレートを通して広がる世界。
チョコレートを通して知る世界情勢。
農業をしているだけでも楽しいけれど、それだけでは広がらなかった世界がそこにはありました。カカオ豆の加工品「チョコレート」を届けることも続けながら、さらに世界を広げていきたいと思っています。
次のチャレンジ。世界に出る!!これが私の目標です。
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