物々交換で成り立つ世界

頂くことが多かったはじめ

新しい生活をし始めて、この春で8年目を迎える。この8年、いろいろあったけれど、ふり返ると本当にあっという間。今やりたいことを「今」やらないと後悔する。退職してからやろう、貯金がたまってからやろうなど考えているといつまでたっても出来そうな気がしない。だから、今の生活をしている。

7年前、引っ越しをしてきた当時、びっくりするぐらい色々なものをいただいた。しいたけ、たまご、イノシシ肉など。「たまごがあったら何とか生活できるでしょ」とたまご1パックを置いて帰ってくれたこともあった。

この時の私たちは何も返すことができず、ただただ、いただいていた。とてもありがたかった。

作物を作り始めて

次の春から野菜を作り始める。まずはスナップエンドウ。種をまいたのが3月上旬。そして、畝はクワ1本で作る。畝の高さが低く、狭い。これではうまく育ちません。約8畝の畑に種をまいたけれど、最高収穫は1日で4kgが最高でした。大失敗の1年目。

その夏、きゅうり栽培をスタート。450粒の種をまくことから始めました。今思えば、もっとたくさんのきゅうりを一気に育てるとよかったんだろうけど、はじめての私たちにとって450本の苗でもびびりながら育てました。結果、売り場がなくて、うまく育てられたものの残ってしまいました。

しかし、この時に学んだのが、長く作り続けること。10月下旬まで植え替えをしながらきゅうりを育てることで、夏を過ぎたころにきゅうりをもらってくれるご近所さんがいました。それもすごく喜んでくれる。私たちは今までもらってばっかりだったので、少しでも喜んでもらってくれることが嬉しかった。

畑での出会い

とある畑で作業をしていた日。畑にベトナムの方が1,000円をにぎりしめて「きゅうりを買わせてください」と。すごく嬉しかったのと、勇気を出して声をかけてくれた彼女のおかげでここから、彼女たちとの交流が始まりました。

野菜を買ってもらうというよりは、大きくなりすぎた野菜をもらってもらったり、彼女たちがほしいという野菜をプレゼントしたりということがありました。すると、彼女たちがベトナム料理を作って届けてくれるようになたのです。私が知らなかった料理もたくさんあり、ベトナムの文化を知るきっかけになりました。ある日は、彼女たちのアパートによんでもらい、他のベトナムの方たちと一緒に夕食をごちそうにもなりました。

こうして、物々交換の日々が続いていました。

彼女たちは、日本での仕事期間が終了し、ベトナムに帰ってしまいました。「ハノイに遊びにきて」という言葉を残して、旅立っていきました。

そして、この冬。私たちは彼女たちに会いにベトナムに行きました。物々交換で成り立つ世界以上に、支えてもらいながら今の生活を楽しませてもらっています。

詳しくは、また別の機会に。

コメント

タイトルとURLをコピーしました